
今大会は富士スピードウェイ(静岡県小山町)を舞台とした自転車イベント「スルガ・セゾンCUP2026 in富士スピードウェイ」です。8月29日(土)に開催し、午前中は仲間と一緒に気軽に楽しめる「ママチャリ駅伝」、午後はスポーツ自転車好きが存分にサーキットを走れる「2時間エンデューロ」の2つの種目を実施しました。あいにくこの日は雨空となり、標高も高いことから夏にしては少し肌寒い天候となったものの、約1,000人の参加者が非日常の自転車体験を楽しみました。
ママチャリでもロードバイクでも楽しめる!
スルガ銀行とクレディセゾンが、地域のみなさまの交流促進と運動を始めるきっかけづくりを目的に開催するサイクルイベントとして今年誕生した「スルガ・セゾンCUP」。舞台は、モータースポーツの聖地でもある富士スピードウェイ。普段はなかなか走ることのできない全長約4.5kmの本格サーキットですが、この日だけは誰でも自転車で走ることができる特別な体験となりました。
大会当日は朝から雨模様で富士山は雲に隠れ、気温は20℃台前半と8月下旬とは思えない涼しさ。
午前中は「ママチャリ駅伝」。スポーツ自転車を持っていない人でも気軽に参加でき、家族や同僚、友人など気の合う仲間と一緒に走れるのが醍醐味。チームで使用できるママチャリは1台のみで、その1台をタスキ代わりに繋ぎ、3時間の制限時間内の周回数を競います。全81チーム、362人がエントリーし、普段はロードバイクに乗っているサイクリストから、ママチャリにすら乗る機会が少ない人まで多様な参加者がコースに飛び出していきます。

多彩なチームが参加したママチャリ駅伝

ピットで交代して仲間を送り出す! サドルの高さを変えるなどチームワークもカギに!
一時強い雨が降ったもののほぼ小雨の中でレースは進み、気温が下がったのもあって走りやすいコンディション。参加者のみなさんは思いのほかアップダウンのあるコースに苦戦しながらも、おそろいのウエアやコスプレで一体感を出したり、ピットからの声援に応えたりと笑顔でサーキットを走り回っていました。

ママチャリを持ち込めない人のために、会場でのレンタルも可能。気軽に参加できる
午後は本格スポーツ自転車によるスピード感あふれる2時間エンデューロ
午後は、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車で参加する「2時間エンデューロ」で554組、661人がエントリー。午前中よりも雨は強くなり、難しいコンディションとなりましたが、優勝や上位を狙うサイクリストたちはハイレベルな争いを展開。その一方で、仲間と一緒にサーキット走行を楽しむ姿も見られました。

雨が強くなる中、2時間エンデューロでは迫力ある集団走行が見られた
『弱虫ペダル』渡辺航先生「自転車の持つ一体感を味わえた」
今大会はゲストも多彩。「弱虫ペダル」作者の渡辺航先生、東京・パリ五輪自転車トラック日本代表の橋本英也選手、ものまねアスリート芸人のM高史さん、東京・パリパラリンピック金メダリストの杉浦佳子選手ら豪華なみなさんが、参加者と一緒にコースを走りました。

前列左からM高史さん、渡辺航先生、橋本英也選手、杉浦佳子選手
単行本101巻刊行の人気自転車漫画『弱虫ペダル』の作者・渡辺航先生。自らも熱心なサイクリストで様々なレースやイベントに参加しており、今回は自ら監督を務める弱虫ペダルサイクリングチームの橋本英也選手とともにママチャリ駅伝を、ソロで2時間エンデューロを走りました。

サイクリストらしいフォームでママチャリを駆る渡辺先生
「8月としては涼しくて、とても走りやすかったですね。ママチャリレースは初めてで、シングルギヤ(変速機なし)で、最初は走りにくいと思ったんですけど、だんだんその自転車でいかにして坂を攻略するか、周回を追うごとに研究しながら走って、非常に楽しい時間になりました」
「みなさん一生懸命自転車を楽しむ姿を見て、僕も嬉しくなりましたし、みなさんに『弱虫ペダル読んでるよ』、『全巻持ってます』、『弱虫ペダルを読んで自転車を始めました』と言ってもらって、幸せな時間を過ごすことができました。僕も走りながら声かけしましたけど、お互いに大変な状況を共有して、自転車の持つそういう一体感を味わえて、みんなの絆が深まったんじゃないかなと思います」
橋本英也選手「ママチャリだと1周が長く感じる!」

ママチャリ駅伝では渡辺先生と橋本選手がチームを組んだ
東京・パリ五輪自転車トラック代表の橋本英也選手。トラック競技では国際大会で数々のメダルを獲得した第一人者で、ロードレース、競輪でも活躍するトップ選手。2019年の全日本選手権ロード以来という富士スピードウェイを、午前中はママチャリで、午後はロードバイクで駆け抜けました。
「富士スピードウェイを自転車で走るのは滅多にないことで、すごく楽しいし光栄で、貴重な経験をすることができました。前半と後半でママチャリとロードバイクで分かれていて、いろんな層、いろんな年代の方々に自転車を楽しんでもらったんじゃないかなと思います。普段、僕はレースばっかりで速さを競うことしかしてないんですけど、こういうエンデューロだと自転車をシンプルに楽しめて、すごくいいイベントだなと思いました」
「ママチャリだと1周が長く感じますね。周りの人と『上りきついね』って話して、一緒に自転車を押したりしました。その後のロードバイクがすごく快適に走れて、ローテーションをみんなで回したりしました。逆だったら辛かったなと思います(笑)。今後は世界選手権でしっかりメダルを獲って、ロサンゼルス五輪のメダル獲得に向けて頑張っていきたいと思います」

エンデューロで他の参加者とローテーションする橋本選手
M高史さん「ママチャリでヒルクライムならいい勝負できる?」
マラソン川内優輝選手のそっくりさん・ものまねアスリート芸人で、ランニングイベントやスポーツイベントで活躍するM高史さん。自転車のイベントは「初めて」という未知の世界で、午前中のママチャリ駅伝をソロで走りました。

ママチャリでも陸上経験者らしい力強い走りを見せたM高史さん
「大学時代は駒澤大学で陸上競技部の駅伝のマネージャーをしていて、選手たちの伴走をママチャリでしていたんですけど、その感覚を思い出しました。そのころ、自転車なら箱根駅伝の区間賞の選手よりも速かったんです。今日は途中で実況席に行く2時間過ぎぐらいまで11周走って、トータル50キロぐらい漕ぎましたかね。特に上り坂は結構得意なので、ヒルクライムをママチャリで上れっていう大会があったら、なかなかいい勝負できるかも」
「午後の2時間エンデューロは応援に徹していたんですけど、やはりロードバイクは全然スピード感が違って、まさしく違う乗り物。駆け引きもあって、見応えがありました。みなさんにも声をかけていただき、娘さんが陸上選手という女性が『私は走れないから、自転車漕ぐの』っておっしゃって参加されていたのがすごく印象的で、マラソンとはまた違った触れ合いがありました」
杉浦佳子選手「ゴールの向こうには栄光が待っている」
東京、パリとパラリンピックで2大会連続、計3つの金メダルを獲得した杉浦佳子選手が2時間エンデューロに挑戦。5年前の東京パラリンピックと同じ富士スピードウェイのコースで、金メダリストの走りを披露しました。

雨の中、パラリンピック金メダリストとして力強い走りを見せた杉浦選手
「ちょうど5年前、私もここを走りました。とっても緊張していたスタート前、コーチが言いました。『ゴールの向こうには栄光が待っている。栄光に向かって走っていける』と。今日、この寒い雨の中、ゴールした選手たちは、みんな栄光を手に入れたと思います。今日はみなさんお疲れ様でした。そして、素晴らしい大会を盛り上げていただき、ありがとうございました」
55歳となった今シーズンも、杉浦選手は9月のパラサイクリング・ロード世界選手権(アメリカ)、10月に日本で開催されるアジア・パラ競技大会と、世界を舞台に戦いが続きます。
人気インフルエンサー、tom’s cyclingと篠さんもエンデューロで力走!
自転車YouTuber・インフルエンサーとして活躍するtom’s cyclingのTOMIさんとYOPIさん、篠さんがスルガ・セゾンCUPに参戦。YOPIさんと篠さんはチームで、TOMIさんはソロで2時間エンデューロに参加し、雨で厳しいコンディションの中、力走を見せました。

YOPIさん
「今日はあいにくの天候だったんですけれども、久しぶりに富士スピードウェイを走って、素晴らしいコースを自転車で走れる贅沢さがすごくよかったです。ママチャリも楽しそうでしたね。カゴをつかんでTTバイクみたいなフォームで走っている人とかいて、面白いなって思いました」

篠さん
「少しでも上の方の順位をと思って、ガシガシ踏めるところは頑張りました。ウェットなので下りは安全第一で、上りは踏めるだけ踏んでって感じですね。富士スピードウェイは初めてだったんですけど、想像以上に上りますね。下から上まで全力で上ったら結構疲れます。最後、制限時間内に次の周回に入るために下からめっちゃ踏んで、残り1分で入れてよかったです。ロードでも坂はしんどかったので、ママチャリだととんでもないですよね。怖いもの見たさで1回走ってみたいです」

TOMIさん
「富士スピードウェイは今回で5回目ですが、体重が増えたので今までで一番きつかったです。僕がここを走るときは雨が多いんですけど、今日はサポートライダーが安全に管理してくれて、落車も少なかったように思います。この週末は大きなレースが多いので、参加者は少ないのかなと思ったら、ソロでも400人ぐらい参加されてハイレベルでしたね」
スルガ銀行「自転車で地元を元気にしていこう」

スルガ銀行 ソリューション推進本部・地域創生室 室長 金子知恵子(左)、代表取締役 専務執行役員 戸谷 友樹(右)
主に静岡県と神奈川県で展開するスルガ銀行は、2011年からロードバイク購入ローンの取り扱いを開始し、その後も静岡・神奈川を中心に地域の観光資源と連携したサイクルツーリズムの推進に取り組むなど、その活動はサイクリストにとっても身近な存在に。昨年、ソリューション推進本部・地域創生室を新設し、自転車による地域貢献により力を入れています。その最初の大きな取り組みが、スルガ・セゾンCUPの開催となりました。
スルガ銀行株式会社 代表取締役 専務執行役員 戸谷 友樹
「スルガ銀行としては、お世話になっている地元へ恩返しをしたい思いがあります。静岡県はサッカー王国ですので、サッカーでは長年取り組んできましたが、他に何かできないかなということで、エコロジーの観点でも自転車で地元へ貢献したいと考えました。そこで昨年、地域創生室を作り、自転車で地元を元気にしていこうという狙いで、このスルガ・セゾンCUPが初めての大きなイベント開催になりました」
「最初は、ロードバイクはお金がかかる趣味なのでローンを作ろうというアイデアで始めたんですけど、実はそのころから自転車好きの社員がロードバイクに乗るようになって『スルガ銀行も一緒に走ってるんだ』と、自転車愛好家のみなさんにも盛り上げていただき、我々としてもずっと続けていこうとなりました」
「約10年前から社員チームを作ったり、SNSで地元の知る人ぞ知るようなスポットを紹介したりと、みなさんに楽しんでいただくための情報発信をしていました。ちょうどナショナルサイクルルートの太平洋岸自転車道が認定され、我々はそのルート沿いに支店が多くありますので、東は神奈川県横須賀市から西は静岡県袋井市まで各市町と協定を結んでいます。地元活性化のひとつになればいいなと取り組んでいます」
「今回のスルガ・セゾンCUPは、午前中のママチャリ駅伝に社員も多数参加し、各支店や同期でチームを作って、お祭り騒ぎのように楽しんでいました。他にもいろんなチームに参加いただいて、面白かったですね。午後は、自転車愛好家の方が各地からお集まりいただき、ありがたいなと思います。この大会に限らず、地元に経済効果を生むような大きなイベントを今後も続けていきたいですね」
ソリューション推進本部・地域創生室 室長 金子知恵子
「ママチャリはファミリーやお友達同士で自転車を愛して楽しんでほしい、エンデューロは本格的な自転車好きの方たちに集まってもらいたくて、2部門を1日で行うことになりました。両方出られる方もいらっしゃって、すごいですね。私もママチャリで一周走ってみたのですが、楽しかったです。上り坂あり、下り坂ありで、まさに人生ですね(笑)。電動アシスト部門があってもいいかもしれませんが、普通のママチャリで走るのも達成感がありますね」
「スルガ銀行の『サイクリングプロジェクト』活動は、2011年にロードバイク購入ローンを始めたのをきっかけに、当初は自転車が好きな社員が個人として活動していたんですけど、2025年4月に地域創生室が新設されて、現在は部署一丸となって大規模イベント等の企画・運営を行っています。9月の富士山ヒルクライム、10月の富士山一周サイクリングの特別協賛を通じて、地域の盛り上げに注力しています」
「それ以外にも伊豆半島一周や駿河湾一周(スルイチ)サイクリングなど、7~30名程度の小規模イベントを、自社の『サイクルステーション』を拠点に、参加者の皆様と近い距離感で魅力を伝えています。サイクルツーリズムは、環境負荷の低減や健康増進の観点からも非常に期待されている分野です。今後もサイクリングを通じた地域活性化に、一層力を入れて取り組んでまいります」
クレディセゾン「自転車を通じて新たなコミュニケーションが生まれた」

株式会社クレディセゾン 取締役 兼 常務執行役員 足利 駿二
スルガ銀行と資本業務提携する株式会社クレディセゾンも、今大会の主催に名を連ねています。社員や、グループ会社の社員も多数ママチャリ駅伝に参加し、貴重な1日を過ごしていました。
株式会社クレディセゾン 取締役 兼 常務執行役員 足利 駿二
「クレディセゾンとしては2001年からサッカー日本代表にスポンサーをしていて、スポーツとは縁が近いこともあったので、今回スルガ銀行さんからこのイベントについてお声がけいただき、即了解させていただいたのが主催するきっかけとなります」
「私自身、『弱虫ペダル』は全巻持っていますが、エンデューロという言葉を聞くのも初めて、富士スピードウェイに来たのも初めてで、そういう中で走ったのは素晴らしい感動体験だったと思います。私もママチャリ駅伝の1走目で走って、1周で限界でしたけど、すごく面白かったです」
「今回、グループ会社含め多くの社員が参加していて、みんな楽しそうでした。自転車を通じて新たなコミュニケーションが生まれたので、グループ同士の親睦を深めていくという意味でも次回以降も期待できそうです」
「こうした感動体験を通じて、我々クレディセゾンが面白い会社だなと思っていただくことが重要だと思っているので、そういう意味で今回素晴らしいチャンスをスルガ銀行さんからいただけて本当にありがたいと思います」
